*2016年7月13日更新版。
「楽天モバイル」 vs 「OCN モバイル ONE」
格安SIM(MVNO)で人気の「楽天モバイル」と「OCN モバイル ONE」(NTTコミュニケーションズ)。
私は現在、「OCN モバイル ONE」のデータ専用SIMを使っています。また、双方に電話でいろいろと聞きましたので、その内容も踏まえて、両者の特色や口コミ・評判を比較してみました。
結論から言うと?
両方とも良心的な格安SIMなので、どちらもおすすめです。基本的なサービスは、両方NTTdocomoの通信網を使った格安SIM(MVNO)。ということで、かなり似たサービス内容になっています。
「楽天モバイル」については、楽天のサービスを使っている人にとっては特典が多くなっています。なので、楽天をよく利用する人は、楽天モバイルの方がいいかもです。また、セットのスマホに人気の「ZenFone Go SIMフリー」(ASUS)などがあり、セットで申し込めば設定がカンタン。
「OCN モバイル ONE」の音声SIMについては、格安電話アプリ「050 plus」の月額基本料324円が無料になるという特典があります。また、「OCN光」とセットで利用すると、月額料金が200円引きになります。
私は「050 plus」も利用したことがあるのですが、格安で電話ができて便利です。
格安SIMのシェア1位は「楽天モバイル」
ICT総研が、2016年6月2日から6月5日、インターネットユーザーに対して行ったWebアンケートの結果で、「楽天モバイル」が格安SIM(MVNO)のシェア1位を獲得しました。
シェア1位から3位は次のとおりです。
1位 楽天モバイル ( 17・0% )
2位 OCN モバイル ONE ( 16・5% )
3位 IIJmio ( 12・4% )
格安SIMのシェアについては、次の記事をご覧ください。
・【格安SIM】 シェア1位は「楽天モバイル」 【MVNO】
「楽天モバイル」って何?
楽天モバイルは、楽天グループのフュージョン・コミュニケーションズが、2014年10月にスタートしたサービス。他の格安SIM(MVNO)との違いは、通話機能付き(電話番号付き)の音声SIM主体のサービスだという点です。
「楽天モバイル」の特色
公式ページを見てみますと、次のような特色が強調されています。
・090/080/070の電話番号が利用できる
・他社からの乗り換えでも電話番号はそのまま
・選べるデータ通信プラン
「楽天モバイル」のスマホとのセット販売
「楽天モバイル」のセットのスマホでは、「HUAWEI P9 lite SIMフリー」(ファーウェイ)や、「ZenFone Go SIMフリー」(ASUS)、「HUAWEI P9 SIMフリー」(ファーウェイ)、「ZenFone 2 Laser SIMフリー」(ASUS)、「AQUOS mini SH-M03 SIMフリー」(シャープ)などが人気です。
(2016年7月現在)
(参考)
・価格.com:スマートフォン 人気ランキング
「OCN モバイル ONE」(NTTコミュニケーションズ)の音声付きSIMとは
「OCN モバイル ONE」の最大速度は、1日 110 MB のコースの場合ですと、下り最大 150Mbps。
音声付きSIMの場合ですと、料金は、もっとも安いコースで月額 1,728円(初期費用3,240円)。1日110MBを超えると、当日中の速度が 200kbpsに制限されます。ただし、翌日には制限が解除されます。1日ごとに上限が設定されていることで、制限を受けてもすぐに制限が解除されるのは便利だと思います。
音声付きSIMは、MNP(電話番号そのままでの乗り換え)も可能です。
アマゾンのページを見てみますと、「OCN モバイル ONE データ通信専用SIMカード 月額972円(税込) (マイクロSIM)」の評価は5点満点中 4・3点。カスタマーレビュー数は 1,493件。かなりの人気です。
(2016年7月13日時点)
速度比較
〇 「楽天ブロードバンド」
上記の動画は、楽天モバイルではないのですが、楽天モバイルを運営するフュージョン・コミュニケーションズの「データ専用SIM」(楽天ブロードバンド)の例です。こちらは速度制限後 最大 300kbpsになります。データ専用SIMの方が、楽天モバイル(音声付きSIM)よりも制限後の速度が速めに設定されています。
速度制限前の実測速度は下り 1・42 Mbps、上り 0・37 Mbps。低画質であれば、動画も再生できています。速度制限後のスピードテストの結果は、おおむね 300kbps以上の速度となっています。
※上記動画では「1GBを超えると速度制限」と説明されていますが、3・1 GBに高速通信容量が増えています。
〇 「OCN モバイル ONE」
上記の動画は、「OCN モバイル ONE」のスピードテストと動画視聴のようす。
実測速度は、高速時で下り 1・50 Mbps、上り 0・40 Mbps。低速時は下り 0・62 Mbps、上り 0・14 Mbps。ということで、低速時でも下り 620 kbps の速度がでています。
上の動画では、低速時でも、若干止まりながらも動画視聴(低画質モード)ができています。
料金プラン比較
〇 「楽天モバイル」
格安SIMの月額料金プランは以下の4種類です。
・ベーシックプラン : 1,250円(下り最大 200Kbps)
・3.1GBプラン : 1,600円(下り最大 150Mbps)
・5GBプラン : 2,150円(下り最大 150Mbps)
・10GBプラン : 2,960円(下り最大 150Mbps)
*料金は税抜金額。
*1カ月間の合計通信量が「高速通信容量」を超えた場合、通信速度が最大 200kbpsに制限されます。
*このほかデータ通信のみのコースもスタートしています。
音声付きSIMの最低利用期間は12か月。契約期間中に解約をする場合、9,800円の解約違約金がかかります。
「楽天モバイル」の料金プランについて、くわしくは次の記事をご覧ください。
・【最新まとめ】 楽天モバイルの料金プランと解約違約金
〇 「OCN モバイル ONE」
「OCN モバイル ONE」の音声付きSIMの場合、以下の5つのコースがあります。
・1日110MB : 1,600円 (1,728円)
・1日170MB : 2,080円 (2,246・4円)
・1か月3GB : 1,800円 (1,944円)
・1か月5GB : 2,150円 (2,322円)
・1か月15GB : 2,500円 (2,700円) ※ 速度は最大 500 kbps
※ ( )内は消費税込みの費用。以下同様です。
※ 留守番電話は 300円(324円)/月、キャッチホンは 200円(216円)/月。
「OCN モバイル ONE」の「音声対応SIM」は、最低利用期間が6か月。期間中に解約する場合、解約違約金 8,000円(不課税)がかかります。
「月3・1GB、月5GB」って どのくらいの通信量?
「月3・1GB、月5GB」がどのくらいの通信量かについては、当ブログの次の記事でまとめています。
・【疑問解消】「月3・1GB、月5GB」 ってどんだけ?【楽天モバイル】
どうやって設定するの?
通常、格安SIM(MVNO)をネットにつなげるには、APN設定が必要です。設定に必要なIDやパスワードは、MVNOからの文書などに記載されています。
参考までに、データ専用カード「楽天ブロードバンドLTE」のSIMカード挿入&設定方法について、次の記事で解説しています。
・【まとめ】 楽天SIMの挿入・設定方法 (楽天ブロードバンドLTE)
LINEは使えるの?
「楽天モバイル」も「OCN モバイル ONE」も、問題なくLINEが使えるようです。
「楽天モバイル」に電話で聞いたところでは、速度制限時もLINEはおおむね使えるとのこと。ですが、通信環境によっては途切れ途切れになることもありうるという話でした。通常のサイト・チェックなどは問題なさそうです。
格安SIMでのLINEの利用については、次の記事を参考にしてください。
・【疑問解消】 楽天モバイルのスマホで LINE は使えるの?
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・【疑問解消】 楽天モバイルの速度制限 【最大200kbps】